徘徊に伴うリスク

自治体の防災行政無線から、行方不明者探索のご協力をお願いする放送が時折流れているのを耳にします。
認知症の高齢者の行方不明は、ときには命の危険すらあり大きなリスクを伴います。
無事に発見されるまでの間のご家族の心境を考えると、徘徊は本当に切実な問題だと思わずにはいられません。
徘徊は本人にとっては目的のある行動の場合が多く、止めることは困難と言われています。
いつもは一緒に過ごしていても、介護されているご家族がトイレに行ったその間に、玄関を開けいなくなってしまうこともよくあるそうです。 近所の工事現場が気に入ったのか、いなくなるといつもその工事現場にいて、作業員さんに迷惑をかけていたという話も聞きました。 遠くまで出かけてしまい警察に保護されたり、踏切事故や交通事故に巻き込まれたりすることもあります。 それどころか自転車や自動車を運転して事故を起こし、他人を怪我させてしまった事例もあります。